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人口2200万人を数える、ラテンアメリカ最大の都市、メキシコシティ。英語での情報がまだまだ少なく、最初は街づくりや建築関連の事例も、表面的なものしか見つからなかった。現地の友人や、拙いスペイン語を駆使して見つけた、アーバニストのためのメキシコシティ情報まとめ。
To visit, to do(おすすめスポット)
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王道だけれど、建築好きはまずCasa Estudio Luis Barragánに行く人が多い。メキシコ人の建築家・都市計画家、ルイス・バラガンの自邸。
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Casa Estudio Luis Barragánのすぐ隣に、Archivo dieno y architectrieという小さなクリエイティブスペースがある。デザインと建築に関する展示やワークショップなどのプログラムが定期的に開催されていて、無料で入れるので、一度足を運ぶ価値あり。ひっそりと隠れた場所にある中庭は、特におすすめ。
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メキシコ国立自治大学(UNAM)キャンパスの辺りに、Especio escultoricoという不思議なエリアがある。一見無法地帯的に草木が生い茂る広大なエリアに、大型の彫刻作品が数多く点在している。1977年に、彫刻家の Federico Silvaによって、当時メキシコのアート界で興隆していた幾何学彫刻運動の一旦として作られたエリアだ。自然と幾何学的な大型彫刻のハーモニーが美しく、ランドスケープデザインの参考になる。
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「友情のルート」を意味するRuta de la aistad-torre de los vientosは、1968年のメキシコシティオリンピックの際に作られた。長さ17kmの世界最大の彫刻廊で、世界中の著名な彫刻家の作品が集まる。しかし、オリンピック後のずさんな都市開発により、20年以上もの間、この彫刻廊はほぼ放置されることとなった。現在、芸術作品の保存に関する動きが高まりつつある。
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現代建築好きなら、Biblioteca Vasconcelosは必ず訪れたい。幾何学的な構造に、透明なガラスの壁と浮遊しているかのように見える本棚が並ぶデザインが、圧巻の図書館。
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新しい街を訪れたら、まずは自転車に乗るように意識しているが、車の運転がかなり乱暴なメキシコシティでは、さすがに躊躇った。そこで知ったのが、日曜日の朝に定期的に開催される、[カーフリー&バイクデー](https://www.featherandthewind.com/blog/mexico-city-sunday-bike-ride)。この日には、市の主導で主要な車道が閉鎖され、歩行者天国となる。自転車で走る人の他、ジョギングや犬とのウォーキングを楽しむ人、道路でダンスを踊る人などで大変盛り上がる。メキシコシティらしい交通渋滞だけでなく、車の騒音が消える、というだけでも、気持ちが良い。
Read(読み物系)
- スペイン語のみだけれど、市内のイベント情報などをチェックしたいなら、[MXCity](https://mxcity.mx/)がおすすめ。Google翻訳でぜひ。
-ゴールデンライオンを獲得した映画、アルフォンソクアロンの[ローマ](https://www.netflix.com/mx-en/title/80240715)(2018)をご覧ください。物語は1970年から1971年にメキシコシティのローマ地区で設定され、映画はローマを繁栄した中流階級の近所として描いています。これまでに近所で起こったことを見るのは面白いですが(1985年の地震、最近の生まれ変わり、ジェントリフィケーションの波などの結果、自己の形の幽霊になりました)、私は[Nezahualcóyotl ](https://local.mx/capital/cronica-ciudad/ciudad-nezahualcoyotl/)映画の近所。空港の近くの都市の西部に位置し、第二次世界大戦後のテキソ湖の沼地の上に開発され、長い間巨大なスラム街でした。 [このアークティックル](https://www.citylab.com/equity/2017/06/how-a-slum-became-a-city/529488/)を読んで、ネザワルコヨトル地区がどのように変化したかについて詳しく知る都市への巨大なスラム街。
Organization, initiative (組織や人物など)
-メキシコシティは[水危機]の真っin中にあります(http://fortune.com/2018/09/27/mexico-city-sinking-water-crisis-claudia-sheinbaum/)。 [Isla urbana](http://islaurbana.org/)は、メキシコの都市部および農村部の家庭、学校、および診療所での雨水貯留システムの大規模な採用を爆発させることを目指している非営利組織です。
-[Lanoratorio para ciudad](https://labcd.mx/)は、メキシコシティを再考することを目的とした6年間の社会実験プロジェクトでした。残念ながら、もうアクティブではありませんが、彼らの実験の詳細なアーカイブを確認できます[こちら](https://g0v.news/laboratorio-para-la-ciudad-re-imagining-mexico-city-through-civic-tech- 84272ce8619c)、一連のワークショップ、介入、市民技術およびデータサイエンスプロジェクトなどが含まれます。